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物語の書き出し・クライマックス「のみ」を365本書いてみようという試み
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「ごめんなさい。あなたとはつきあえません」
 俺の36連敗が確定した瞬間であった。
 彼女は脇目もふらず俺の横を抜けて、出口へダッシュして店から出て行ってしまった。後に残されたのは、彼女の口紅がほんのりとついた、口をつけただけのティーカップ。そして、レシートが。
「GYIIIIIIIIIIIIIIIッ!!」
 俺がそのカップを手に取ろうとした時を狙ったかのように、俺の真後ろで十数人の全身タイツ姿の怪しげな一団が、奇声と共に立ち上がった。
「GYIIIッ!」
 まるで特撮ドラマの戦闘員のような、いや、戦闘員そのものがそこにいた。
 俺が頭を抱える前に、戦闘員に輪をかけて怪しい人物が立ち上がった。
「おーっほっほっほっほっほっほっほっ! それごらんなさい。あなたにあのような小娘は相応しくないのです。たかが怪人の十や二十くらいで逃げ出すとは、世界の支配者の配偶者の資格などありはしないのです」
「GYIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIッ!!」
「うるさいっ!」
 俺が立ち上がって奴らを怒鳴りつけると、店の人が俺をぎろっと睨みつけた。
 なんで俺を睨むんだ。いや、わからなくもないけど。
 なにしろ目の前に立っている女性は、ボンデージ姿そのものにとげとげした装飾品を全身にまとっているのだ。いくらどう見てもGカップはありそうな巨乳の美女とは言え、関わり合いになりたいと思う人間などいるはずもない。
 実際には何人か声をかけてきた好き者もいたけど、すぐに戦闘員に掠われてどこかに連れて行かれてしまった。その後、戦闘員が増えているから……ちょっと想像したくないことが起きているような気がする。
「さあ、我々と共に世界征服を!」
 そう。俺には、世界征服を企む秘密結社の一団が取り憑いているのだ……。
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 今年の夏も暑かった。
 多くの者が、照りつける太陽を恨んだ。あまりの暑さに外出する者も減り、海やプールに出かける客も減るまでにいたるとなれば、これは異常としか言いようがない。最高気温が日本各地で40度を越え、新記録を次々と塗り替えていった。

 その日も、また暑かった。
 今日一日にかく汗の量を考えるだけで憂鬱になりそうになる男の顔に、冷たい感触がした。
 何だろうと手を当ててみるが、何もない。
 気のせいかと歩き始めた彼に、今度は続け様に冷たい欠片が露出した肌に付着した。
「雪だ……」
 夏に雪が降る。ありえないことだ。
 真夏の晴天の中を、雪が舞っていた。

 そして――これが世界の「終わりの始まり」だった。

 なんとなく、前から考えていたことをやってみることにした。
 新学期とか新年度とか、何かのきっかけがあったわけでもない、中途半端な時期だけれども。
 しばらく書けないかもしれないけれど、こつこつとやっていきたいです。

 以下、簡単に「縛り」を自分に課してみます。

1.エロそのものの話は禁止
 いちおう説明しておきますと、私、風来棒は本来はえっちな小説をメインに書くアマチュア物書きです(真面目なお話も書きますけれど)。
 でも、えっちでえろえろな話は禁止。せいぜいが「ちょっとえっち」くらいまでかな?

2.連続物は禁止
 話は全て別の物語とします。続きだったら楽になりすぎて、怠けてしまいそうなので。

3.一つの書き込み内で状況を把握できないものはアウト
 適当に擬音を並べたり、どうでもいい会話文とかで埋めるのは無し。
 量としては、文庫本一~二ページ程度の内容とすることにします。
 うわぁ。自分でもこんなことができるんだろうかと心配になってきたぞ……。

 目標としては最低でも一週間に一回は更新したいところ。
 理想は毎日更新なのですけれど。
 はたして、本当に365本も書くことができるのだろうか?
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